近年の外国人観光客の傾向として、「個人の旅行」が増えてきています。
個人旅行とは、団体旅行やパッケージツアーを利用せず、個人で旅行することで、FIT(Foreign Independent Tour)と言います。
以前は、海外旅行と言えば、団体旅行やパッケージツアーがメインでした。
しかし、格安の航空券が登場したことによって、個人での旅行費の負担が減り、SNSで世界中のスポットがシェアされるようになったことで、自分の目的に合わせた旅行をしたいという需要が高まりつつあるようです。

負担が増える現地の担当者

「おもてなし」をする私にとって、どんな影響があるのか考えてみましょう。
一番に思いつくのは、「個々の対応が増えること」ではないでしょうか。

団体客の場合は、必ずツアーを引率するガイドがいます。
ガイドは、旅行先で起こるトラブルに対応できるように予め知識を備え、訓練を受けています。
何かあった時、とっさの自体に対処できるガイドがいれば、ツアー客も観光地の職員も安心です。

しかし、個人旅行が増えたことによって、「個々の対応」が必要になってきます。
例えば、団体客ならば、観光地での注意事項の説明は1度で済みますが、個人の場合は、個々に説明をしなければなりません。単純に考えれば、個人旅行者が増えるにつれて、現地の「おもてなし」をする担当者の負担も増えていくのです。

もし、こうした問題を抱えている観光地は、個々に対応できる多言語の案内ツールや、インフォーメションの充実化が必要です。

個人旅行者に対する避難誘導

外国人観光客の誘導訓練=余市の蒸留所、泊原発想定-北海道

北海道電力泊原発(北海道泊村、停止中)で事故が起きたと想定した政府の原子力総合防災訓練は2日目の14日、各地で避難訓練などが行われた。NHKの連続テレビ小説「マッサン」で人気となった余市町のニッカウヰスキー余市蒸留所では、観光客に扮(ふん)した外国人留学生らを、英語や中国語などで避難誘導する模擬訓練が行われた。

[引用元] 外国人観光客の誘導訓練=余市の蒸留所、泊原発想定-北海道
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111400539&g=eqa
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近年では、個人旅行の外国人観光客を想定した避難訓練が各地で行われています。昨今、大きな自然災害が続く中で、「観光大国」を継続していくためには、各地の観光地・地方自治体のこうした取り組みが重要です。

有事の際に、避難のノウハウが無い外国人観光客に対して、英語・中国語・韓国語に対応した音声案内ツール等の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

※写真はイメージです。