3月11日で、東日本大震災から6年の月日が経ちます。

いまなお復興は続き、また、当時の爪あとは今も被災地に残っています。

近年、都市部でも大きな地震が発生する予測がメディアで取り上げられ、同じような災害が再び起こる可能性もゼロではありません。

次に起こる災害に対して、備える必要があります。

都市部の対策-帰宅困難者になった時

東日本大震災が発生した当時、都市部で大きな混乱を招いたのが、帰宅困難者だと言われています。

災害により、電車も車も使えず、交通機関が完全に停止すると、移動手段は徒歩しかなくなります。

東京都では、湾岸北部で東日本大震災レベルのマグニチュード7以上の地震が発生した場合、帰宅困難者が約450万人近く発生すると予測しています。

実際、地震当時は、勤務中だったサラリーマンが、家族の安否を確認するためや自宅の様子をいち早く確認するために、その多くが徒歩で帰宅する「帰宅困難者」となりました。

一部では、自転車や運動用の靴が飛ぶように売れるなど、話題に上がりましたが、こうした帰宅困難者に対する対策は今後の地震災害の大きな課題となりました。

では実際、災害時に帰宅が困難になった時、どう対策すればいいのでしょうか。

災害時の長距離移動は危険

東京都では、帰宅困難者に向けて注意を促す「帰宅困難者10ヵ条」というものを公開しています。

帰宅困難者10ヵ条

1.あわてず騒がず、状況確認
2.携帯ラジオをポケットに
3.作っておこう帰宅地図(東京都防災マップを見る )
4.ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)
5.机の中にチョコやキャラメル(簡易食料)
6.事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)
7.安否確認、災害用伝言ダイヤル等や遠くの親戚(災害用伝言ダイヤル・災害用ブロードバンド伝言板・災害用伝言板)
8.歩いて帰る訓練を
9.季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)
10.声を掛け合い、助け合おう

東京都がこうした注意を向けるのには理由があります。

それは、地震直後の長距離移動は危険が伴うからです。

大地震発生後、まず一番に確認するのが家族の安否です。そして、家族の無事を確認したら、一刻も早く家に帰りたいと思うのは当然です。

しかし、地震直後、まだ安全確保が十分でない状況で、何百万単位の人が一斉に動くというのは、かなりの危険を伴います。

また、安全なルートが確保されていたとしても、大勢が道路を歩いてしまうと、災害救助用のレスキュー車や物資を輸送するトラックの妨げになってしまいます。

しかも、普段電車や車を利用しているため、徒歩で帰宅するとなると、歩き慣れない土地を延々と移動することになるので、迷って目的地を見失い、体力を使い果たしてしまう人もいます。

「安全性」という観点から考えれば、勤め先で災害対応を行うことがベストです。家族の安否が確認できたら、まずは慌てず安全第一で「周囲の環境が落ち着くまで待つ」ことも大事です。

事前の下調べと必須用品を備える

まず重要なのは、勤め先から自宅まで、徒歩で帰る場合のルートを事前に調べておくことです。

普段は電車や車を利用している人は、いざ歩いて帰ろうとしても線路や道路に沿って歩くしかありません。そうすると多くの人が線路や道路上に集中するため、車両の妨げになります。

東京都は、地域別に危険度マップを公開しているので、危険度の低いエリアを選んでルートを予め決めて地図を用意しておくと安全です。

また、帰宅困難者の備えとして必要なものはいくつかあります。

先ほど上げた「帰宅困難者10カ条」にもありますが、改めてまとめてみましょう。

<帰宅困難者対策アイテム>
・携帯ラジオ(手回し発電式)
・スマートフォン用予備バッテリー(ソーラー充電式)
・スニーカー
・簡易食料と水
・簡易トイレ用品
・地図
・冷暖房具

まずは、災害について常に最新の情報を得られるように携帯ラジオは備えておきましょう。スマートフォンでも情報収集は可能ですが、ネット上には信憑性の無い情報も多く、混乱を招く可能性があるので、確実性のあるラジオニュースの方が信頼できます。
手回し式で充電できるものもあり、スマートフォンの充電に使えるものもあります。
長距離を移動するのであれば、スニーカーは欠かせません。
かさ張らず、日持ちする簡易食料も移動時には重宝します。水も貴重です。
トイレ用品も衛生面で欠かせません。地図はスマートフォンが使えない場合に役立ちます。地域によっては、帰宅困難者向けの防災マップを配布している場所もあるので、チェックしておくのもオススメです。
季節によっては、冷暖房具の備えも重要です。

以上のようなグッズは、勤め先にも帰宅困難者向けに備えておくのがベストです。

こうした備えをしておくことで、災害時に役立つだけでなく、日頃から備える意識を持つことで、災害にも慌てず冷静に行動することができます。

いざという時の備えはできるうちからやっておきましょう。

※画像はイメージです。